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 筋ジストロフィーのリハビリテーション




2.関節拘縮・変形
 筋ジストロフィーやその他の神経筋疾患では、疾患のタイプにより関節拘縮の発生の頻度や程度、起こりやすい部位などに特徴がある(表6)。なかでもDMDは関節拘縮の発生頻度がほぼ100%と最も高く、発生部位も多くの関節に及ぶ。関節拘縮は、9歳以前では著名なものはまれであるとされているが、大腿筋膜張筋、腸腰筋、下腿三頭筋の短縮が早期からみられる。
 DMDでは総合的に筋の弱化・線維化と短縮・筋力減弱の不均衡を背景に、日々繰り返される日常生活動作、代償的姿勢や運動、不動化などが相互に影響しながら変形を増強させ、機能遂行能力を低下させる。下肢の関節拘縮は、車いすが主要な移動手段となる時期より急激に進行する傾向がある。
 関節変形は、上肢では肘関節屈曲、前腕回内、手関節橈屈掌屈、尺側変位、指関節のスワンネック変形が発生し、下肢では股関節屈曲外転、膝関節屈曲、尖足、足部内反、外反母趾が発生する。しかし、筋力の減弱、拘縮、体重減少、モチベーションには個人差があるため、そのステージにみられる日常生活様式や身体機能面、運動面から常に発生する変形・拘縮を予測し、二次的障害を極限まで防止するために、良質な代償動作や車いす、補装具等の生活環境設定などを含めた先行的対応を必要とする。

表6 神経筋疾患の関節拘縮





表7 関節可動域測定にあたっての留意点







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