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   福祉用具の選び方のポイント




 はじめまして!
 このホームページを管理させていただいている「こーじー」と申します。

 私は現在、理学療法士(通称PT)としてリハビリの仕事をしています。

 そして、それぞれのご家庭に訪問してリハビリを行う『訪問リハビリテーション』専門として働いています。

 つまり、福祉用具の専門でもあります。

 実際に訪問してみると、わけのわからないところに手すりが付けてあったり、明らかに体に合っていない杖を使っていたり・・・と驚かされることもあります。

 



 「家に手すりをつけたいけど、どこにどうやってつけたらいいのかな?」

 「杖を買いたいけど、デパートに売っている杖でいいかしら」



 いざ福祉用具を購入しようと思っても、どんなものを選んだらよいか迷うことも多いと思います。

 実際に購入してから不具合があったり、使いにくかったりするのでは、また購入し直しというハメにもなりかねません。

ここでは、考えなければいけない以下の点などについてまとめてみました。



(1)状況把握,現状では何が困難なのか

(2)福祉用具のどの機能が必要なのか

(3)福祉用具にはどんな種類があるのか

(4)購入前に実際に試しに使ってみる





(1)状況把握,現状では何が困難なのか


 まず

@ 生活で困難な動作は何か(具体的に)
A それはどんな原因から生じているのか

を分析することが必要です。


 たとえば、次のような感じです。

・例
 「うちのおばあちゃんは、現在自分ひとりで歩くことはできない
でも、介助者が軽く支えながらであると家の外でも数百メートルを歩くこともできる
この原因としては、両足の筋力がやや低下していることがある。
腕の筋力や体力は問題ないので、腕で支えるようなものがあれば家の中でも外でも自分で歩くことができるようだ。」




(2)福祉用具のどの機能が必要なのか


 上で挙げた原因において、その動作ができるためにはどんな機能があればよいのか、というイメージを具体的に挙げることが重要です。

 上のおばあちゃんの例でいうと、以下のような感じです。


・例
 
「うちのおばあちゃんが一人で歩くためには、まず家の中では何かにつかまりながら伝い歩きができればいい。
つかまるようなものがない場所では、手すりなどを設置することが必要ではないか
また外出で自分で歩くためには、自分の腕で少し体重を支えて脚の筋力低下を補うもの、ということは、杖や歩行器があればできる。」




(3)福祉用具にはどんな種類があるのか

 福祉用具は杖一つをとっても実に多くの種類があります。

 その多くの種類の中から自分にあったものを探し出す必要があります。


 福祉用具を扱っている業者のパンフレットなどを取り寄せたりしてみることもいいですし、疑問点などについて問い合わせることもしてみてもいいでしょう。

 また現在ではインターネットでも多くの情報があります。

 上のおばあちゃんの例では、杖や歩行器といっても、いろいろな種類があります。それぞれの特徴・特色をしっかりと理解することにつとめましょう。




(4)購入前に実際に試しに使ってみる


 やはり、買ったあとに後悔するのがよくないことです。
 できるのであれば、実際に試しに使ってみることが一番です。


 試しに使ってみることで、その福祉用具が自分の体に見合ったものであるか、利用者および介護者が無理なく使いこなすことができるか、その福祉用具が利用できる環境にあるか、といったこともわかります。


 まずは現物を展示している介護用品店や施設に相談してみましょう。その場合に、なるべく生活環境に近い条件・セッティングで試用してみることで、より正確に困難な動作が浮かび上がり、必要とされる福祉用具の機能を具体化することがしやすくなります。

 ただし、福祉用具を展示してあるブースがなかったり、試用ができなかったりすることもあります。その場合は、なるべく動作をシミュレートして失敗がないようにしたいものです。











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