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筋ジストロフィーのリハビリテーション
7.脊柱変形の評価
DMDの脊柱変形は、歩行が困難となり車椅子生活になると成長期とも重なり急速に進行する。この脊柱変形は、座位バランスの低下、胸郭変形による呼吸機能の低下、不均等な圧迫等による痛みや痺れを起こし、これらがADLの低下や介助者の負担の増大を招く。
様々な研究から、脊柱後彎は重度な側彎を伴いやすく、また過度な脊柱前彎も好ましいとはいえず、できるだけ脊柱伸展位に導くことが望ましいとされている。
評価にあたっては、できるだけ裸にしてカーブパターンと変形の程度、骨盤の傾斜・回旋の有無をみる。さらに臥位と座位での比較および他動的に脊柱を伸展したときの柔軟性の有無をみて、機能性の変形と構築性の変形を区別する。X線撮影は可能な限り座位で撮影し、正面像ではカーブパターンとCob角、側面像ではkyphotic
indexを評価する。
図16 Gibsonの脊柱変形の5分類
図17 脊柱変形タイプ
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