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歩行器
ここでの広義の
「歩行器」とは車輪のついた
「歩行車」と車輪のない
「歩行器」の両方を含みます。
屋内外を問わず、歩行に補助が必要な時に使用します。
「歩行車」は、手や腕などで体を支える歩行補助用具で、歩行器の前脚に車輪をつけた四脚二輪タイプ、四脚歩行器の前後にキャスターと体重をかけると引っ込む車輪のついた四脚四輪タイプ、身体を囲む形のフレームで四輪のタイプ、前一輪、後二輪の三輪タイプなどがあります。
「歩行器」は、フレームの下端接地面にゴムが付いていて、握り以外に支持部のない歩行補助具です。
左右のフレームの連結がひし形にずれるようになっていて、これを交互に動かして進むタイプと、フレーム全体が固定されていて持ち上げて前につくことを繰り返して進むタイプがあります。
歩行器の種類
1.前輪型歩行器 (ローレーター、四脚二輪付き歩行器)

四脚のうち前の二つに車輪(キャスター)が付いており、後ろ二つにゴム製のキャップが付いています。後脚を持ち上げて移動します。
上半身の筋力にやや低下がみられる人に向いています。
2.四輪付歩行器

四脚すべてに車輪がついています。六輪ついているものもあります。凸凹の無い平坦な場所で使用できます。
右図は前腕支持型で、杖よりも体重を支えることができますが、車輪の回転についていけない時は転倒の危険性があります。
腕の力が弱かったり、脳卒中などでバランス能力が悪い人は、使用できません。
3.固定式歩行器 (ピックアップ歩行器)

安定性に優れ、操作が簡単です。立った時のバランスや全身の筋力が低下している人に向いています。
4つの脚が固定されて動かないため、移動する際は1歩ごとに歩行器全体を持ち上げて移動するいわゆる
「固定型タイプ」と、真ん中の軸を中心に左右に交互に前進することができる
「交互型のタイプ」があります。
4.三輪歩行器 (歩行車)

多少の凸凹の路面であれば使用可能なため、ちょっと外出するときに便利です。
ブレーキが付いていることが多いので多少のスロープでも使用可能です。
折りたたみ式のものもあり、収納にも場所をとりません。
5.手押し車 (シルバーカー、ショッピングカー)
歩行器の機能を持ちながら荷物の運搬が可能です。
パーキングブレーキが付いています。
シルバーカーは、ショッピングカーの荷台の代わりに座席が取り付けられており、座って休憩する機能があります。
デザインも豊富であり、高齢者の外出用に適しています。
※シルバーカーは介護保険での1割負担サービスの適応対象になりません!
介護保険のきかないいわゆる「シルバーカー」と介護保険の適応になる「歩行車」の見分け方はあるのでしょうか?
実は、かんたんな見分け方があるんです!
ハンドルの形です。
ハンドルが一直線となっているのが「シルバーカー」
ハンドルの形が「コの字」となりハンドルが手前に向いているのが「歩行車」です。
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