福祉用具 > 排泄用具 > トイレキャリー
「トイレキャリー」とは、コモード型にキャスターをつけた形態で、バケツをはずせばそのまま通常の便器にアプローチできます(バケツがオプションになっているものが多い)。
このトイレキャリーはシャワーキャリーとしても使え、浴室で使うことも可能です。

このトイレキャリーを使えば通常のトイレで排泄することも可能です。
このトイレキャリーを使うためには、
@トイレまで段差がないこと、
Aトイレ内に便器にアプローチできるスペースがあること
が条件です。
畳一畳分のトイレであればほとんどの場合使えますが、畳3/4以下だと入口からまっすぐ便器にアプローチできる配置以外は使えない場合があります。
身体を支えるために、前方にバーを設置できるものがほとんどです。
便器とトイレキャリーの相性があるので、便器にきちんとアプローチできるか、またウォシュレットタイプの便座は使えるか確認します。
このトイレキャリーの欠点としては、
@ポータブルトイレと比較して便座が高くなること、
Aキャスターがついているので、移乗が不安定になりがちなこと
などが問題となります。
しかし、移乗はリフトやスライディングシートなど方法はいくつか考えられています。
トイレキャリーを使えば、排泄方法をトイレ使用に移行しやすいので、常に前向きに検討したいものです。
排尿の場合には時間的な余裕がないことが多いので、間に合わなかったりしますが、便の場合は時間的にはその心配は少ないので、できるだけ活用したいものです。
排便する体位としても、臭気の問題に対しても精神衛生上にも好ましいでしょう。
また、排泄物の後処理が不要で、プライバシーが守れます。
(福祉用具トップページへ)