@目的・適応
 浴槽内への出入りや立ち座り動作が困難な場合に使用する福祉用具です。座面が昇降して立ち座り動作を補助する浴槽内昇降機と、浴槽への出入り動作が困難な場合、吊り上げて浴槽内を出入りする入浴用リフトがあります。
A構造・種類
@)浴槽内昇降機
 浴槽内昇降機には据置型と固定型があります。据置型・固定型ともに変形性膝関節症、変形性股関節症、関節リウマチなど浴槽内の立ち座りが困難な人が対象となります。
 据置型は浴槽内に自重と吸盤の両方で固定設置するタイプ、固定式は浴槽縁に固定するタイプのものです。動力源は電動、水圧、手動があります。
 据置型は設置したときに脚部のスペースが狭くなることが多いですが、固定型は脚部のスペースが確保できます。
 板の片側を浴槽縁にかけ、反対側の脚を洗い場に立てて固定する入浴台と併用する場合もあります。
A)入浴用リフト(固定式リフト)
 入浴用リフトは、浴槽への出入り動作を容易にするための福祉用具です。車いすの利用者など自力移動が困難な場合に用いられます。
 支柱とベース部分を床面に立てて、固定用の梁を四隅に突っ張るなどの方法で固定したものが主流です。アームの軸が1関節タイプ(1軸)と2関節タイプ(2軸)があります。1関節タイプは洗い場と浴槽との間の移動に使用されます。2関節タイプは1関節タイプに比べて自由度が高いので、脱衣室と浴室の移動にも使用することができます。アームの昇降は電動または水圧、手動によるものがあります。
B)入浴用吊り具
 リフトに使用する吊り具は利点と欠点があるため、目的や利用者の好みなどに合わせて吊り具を選択します。シート型(ローバック)は首やからだのコントロールが可能な状態の利用者で、脚分離型吊り具が使用できない場合に用います。脚分離型吊り具は、比較的多くの身体機能に対応できます。



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◆入浴用リフト